この【マサラチャイ】という映画はインドに住む5人のお茶売り(チャイワラ)の日常を映した作品とのことで、前回の【聖者たちの食卓】のようにアマゾンプライムの会員でなければ、なかなか観る機会のない作品だと思いました。
インドのどこに行っても飲めるチャイのことを深く知るいい機会でもあります。
インドが舞台の映画【聖者たちの食卓】を観た感想- ネタバレあります。
個人的な評価です。
- 制作:2017年
- 時間:62分
- 監督:マルコ・ヒュルサー
- 制作国:ドイツ・インド
- ジャンル:ドキュメンタリー
インドのデリーやムンバイなど各地に住む立場も環境も違う5人のお茶売り(チャイワラ)の日常を映した作品です。
インドの生活には欠かせない【マサラチャイ】を通して、それぞれの方の生活や人生を垣間見れるドキュメンタリーです。
この映画はプネー・コルカタ・ムンバイ・ダージリン・デリーに住む立場や環境の違う男女5人がチャイを売る仕事を通して、それぞれの生活や人生を映画の中で語っています。
まず最初に現在のインドのナレンドラ・モディ首相もチャイワラだったことを伝えるところから始まります。
インドのモディ首相がチャイワラだったことは初めて知ったけれど、チャイワラからどういう経緯でこの13億人もいる大国のインドの首相になったのか、かなり凄いことだと思うのでちょっと興味が湧きました。
そしてこの5人のチャイワラを通してみせる生活や人生はインドのいろんな社会問題が浮き彫りになっていました。
結婚・カースト制度・貧富の差・宗教・女性に対する偏見や自由など…。
この映画の映像だけでも何かいろいろと根深いことは感じました。
5人の中には裕福な方もいたり映画の仕事を長年している方もいたりと環境は様々だけど、チャイを売るという共通の仕事でどんな立場の人でも同じ飲み物を飲んでほっと出来るのは、前回観た【聖者たちの食卓】の映画にも通ずるものがありました。
それと映画業界で働く男性の方が言っていた「チャイは神の恵みと似ている、全ての物に対して平等なんだ」と言う言葉も印象に残っています。
そして5人の中で特に印象に残った方は父もチャイワラをしていて、姉2人が結婚をすると言っていたコルカタに住む女性の方でした。
親は20歳ぐらいになったら結婚してくれることを望んでいるけれど、本人はすぐには結婚をしたくなくてもっと自由が欲しいし仕事もしたいと言っていて、日本では普通のことがインドではかなり違うんだと感じました。
住む国や環境は違っても日本は日本でいろいろと問題はあるけれど、問題の根本的な違いを感じます。
国が変わればいろいろと違うので比較は出来ないけれど、インドでも日本でもみんな葛藤や悩みを抱えながらも生活している部分は共通なのかもしれません。
この【マサラチャイ】の映画は旅行に行くだけではわからないインドの別の側面を少しでも知ることが出来ました。
そしてインドと言えばチャイと言うくらい、チャイはどこに行っても飲める環境にあります。
駅や泊まる宿の近くの食堂やレストランだったり、寝台列車で移動中にチャイを売りに来ていたり、町にある屋台だったり…。
それだけインドの人々の生活には本当に欠かせない飲み物なんだと思います。
私もインドに行っていた時の滞在中は毎日飲んでいました。
これからチャイを飲む時はこの映画に出てきた方のことがふと頭に浮かびそうです。
この【マサラチャイ】の映画を観た後は、インドのいろんな側面について考えさせられると同時に無性にチャイが飲みたくなりました。
そして映像から独特の空気感を感じてインドにも行きたくなります。
今はインドに行くことは出来ないので、とりあえず近いうちにチャイを買ってきて飲むことにしました。
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